ワンゲルシニア会の次の日は磐梯山に登ることにした。１９年前横向き温泉に泊まった次の日に八方台から往復した時は終始曇りで風が強く何も見えなかったから、頂上が岩だらけだったことのほか、郡山へ行く途中蕎麦屋で食べたマイタケの天ぷらぐらいしか記憶に残ったものがない。天気予報が曇りのち晴れの今回もう一度登って展望を楽しもうと思った。

昭文社の地図２０１３年「磐梯、吾妻、安達太良」の部分コピー

参加者　ワンゲル仲間６名（男５、女１））

コースと時間
１０月１８日（金）　磐梯桧原湖畔ホテル―八方台―磐梯山―八方台―猪苗代駅―スカイパレスときわ　　晴れのち曇り。

磐梯桧原湖畔ホテル８：３０―八方台駐車場（８：４８〜８：５３）―登山口１１９４Ｍ（９：００〜９：０３）―中の湯跡１３００Ｍ（９：３２〜９：３５）―休憩２回１３分
―弘法清水１６３０Ｍ（１０：５９〜１１：０７）―磐梯山１８１６Ｍ（１１：３９〜１１：５０）―弘法清水１６３０Ｍ（１２：２０〜１２：２４）―休憩２回９分―中の湯跡１３００Ｍ（１３：４０〜１３：４１）
―八方台登山口１１９４Ｍ（１４：０２〜１４：０７）―猪苗代駅（１４：４２〜１５：５２）―スカイパレスときわ１７：００
　　　　　　　行動Ｈ　４Ｈ５９　歩行４Ｈ１０　休憩４９

概況

　この日の登山メンバーは６人で、Ｋ氏の車に５人乗れるから、もう一人をどうするかと思っていたところ、レンタカーを借りたＹ氏が空席が一つあり、八方台まで送ってくれるというので、お願いすることにした。帰りは１３：５０八方台に来るよう磐梯観光タクシーを頼んだ。９時出発として４時間５０分で往復できると思ったのである。
　磐梯桧原湖畔ホテルから２０分もかからずに八方台に着いたが、手前の駐車場は車で埋まっており、少し先まで歩いて駐車し、登山口まで来るのに７分かかった。それでも９：０３には登山口を出発できた。
　中の湯跡までは広い歩きやすい道だったが、その先は通常の登山道になり、勾配も急になった。紅葉の季節の土曜日の晴れ日とあって登山者が多く、多人数のツアー、中学生、小学生やそれ以下の子供を連れた家族、若者や中高年グループなど、様々な人が上り下りしており、ひっきりなしに人とすれ違った。すれ違う場合は登り優先だから下る人は止まっていてくれるが、大変な混雑ぶりである。
　二回休憩を入れて弘法清水に着いた。途中展望が利く場所もあったが、弘法清水からの展望の方が見事である。雪のついた飯豊は３５キロしか離れていないから大きく見える。朝日には雪はついておらず、黒く見える。１００キロ先の雪のついた月山やその右に６５キロ離れた蔵王が見えたのは、この日の天気が晴れというより高曇りで、晴れていた前日よりも水蒸気が少なったためだろう。頂上から撮れば良いと思ってここから写真を撮らなかったのは失敗だった。
　弘法清水から気温が下がって来たので、カッターシャツの上にチョッキを着て手袋をはめた。頂上までの道も急斜面で、岩ばかりの頂上に飛び出す前から風が強くなった。丁度頂上に着いた頃ガスが出始め、展望は利かなくなった。期待した山の写真は取れず、記念写真だけ撮って早々に下り始めた。
　下りは登る人を優先するから時間がかかる。弘法清水から頂上の間は、登り３２分、下り３０分だった。我々年寄りパーティは後続する人に追い越してもらい、ゆっくり下ったが、それでも体重がかかる下りは疲れた。弘法清水と中の湯跡の間は登りと同様に二回休憩を入れた。タクシーを予約した時間まで余裕がなかったので、弘法清水でも中の湯跡でも碌に休憩をとらなかったが、弘法清水の下で飯豊、朝日の写真は撮った。
　約束の１３：５０を少し過ぎたころ、タクシーの運転手から携帯に電話がかかって来てから１０分後に登山口に着いた。今回のコースは、昭文社の地図の時間で登り２時間５分、下り１時間４０分のところを、我々は正味２時間１２分と、１時間５８分で歩いた。女性一人を除き、男５人は７７歳である。下りは２０％近く余分にかかっているが、登り優先の待ち時間を含んでいるから、標準時間の設定が緩めなのである。１９年前、殆ど同じメンバーが５８歳で登った時は、１時間４６分と、１時間３２分だった。弘法清水と中の湯跡の間の休憩も一回だけだった。１９年間で３０％ぐらい脚力が落ちている。
　八方台から猪苗代駅まで、タクシーは３５分で走って１４：４２に着き、料金は８９２０円だった。１５：３６の磐越西線に乗るため、昼食は駅弁にするというので、帰途に就く人と駅前食堂でビールの乾杯だけで、打ち上げとした。翌日鎌倉岳に登る三人は、旅館の夕食を控えていたから軽く食べることにしたが、駅前食堂のタンメンはうまかった。

中の湯跡	中の湯跡の上から桧原湖と朝日連峰

弘法清水の下から飯豊連峰と桧原湖、朝日連峰は雲の中

弘法清水の下から飯豊連峰

猪苗代駅前から磐梯山