昨年の年末に、５月から気づいていた鼠蹊部ヘルニアの腹腔鏡手術を受け、手術後の５日目から三日間ウオーキングをしたところ、手術痕から細菌が入り血と液が出、更に下腹部に蜂窩織炎が出た。蜂窩織炎は順調に治ったものの、手術痕の回復は通常２週間の筈が四カ月かかってまだ十分ではない。ヘルニア手術の２年１０か月前にリンパ腫による大腸閉塞予防のための腹腔鏡手術を受けており、手術後皮膚が元の状態に戻っていない場所を切ったためらしい。このため、ウオーキングも二か月半休止した。水泳も四か月休止である。山歩きは五カ月ぶりなので、再開後の最初のコースを、短時間で済む大磯の北の高麗山から湘南平にしたのだが、久しぶりの山道に、関節炎になっている足の動きが非常に悪く、やっと怪我なく歩けた感じで、今後の山歩きはかなり限定する必要があると思った。

　足の動きは悪かったものの、花は沢山見ることが出来た。海に近い南面だから花の咲き方が早いのだと思うが、ホウチャクソウ、ニリンソウ、ヤマブキが咲いており、クサイチゴも残っていた。下りの住宅街で、ヤブデマリ、ヒュウガミズキも見ることが出来た。

ネットに出ていた地理院地図の部分コピー

参加者　１人（本人８９歳）

コースと時間
2025.04.18（金）　平塚―花水―高来神社―高麗山―湘南平―大磯　　天候　曇りのち晴れ

平塚（７：１７〜　７：２７）―花水　５Ｍ　７：３８―高来神社（７：４４〜　７：５０）―休憩、切り株（８：２２〜　８：２８）
―高麗山　１６７．３Ｍ　８：３５―休憩、ベンチ（８：４５〜　９：０１）―浅間山　１８１．２Ｍ　９：２２―湘南平　１８１Ｍ（９：４０〜　９：５６）
―休憩（１０：２４〜１０：２９）―舗装道　１０：３１―大磯（１１：０８〜１１：１１）
　　　　　　　行動Ｈ　３Ｈ３０　歩行２Ｈ５１　休憩３９

概況

　家に早く帰るつもりで、平塚駅北口から７：２７の二宮行のバスに乗った。通勤ラッシュが始まる時刻で、バスを待つ行列が出来ていたが、二宮行に乗った人は僅かだった。

　花水のバス停で下車して、参道入り口の場所を忘れ、平塚方面に歩いて山側に入ったから、高来神社に着いたのは本堂の手前だった。曇りでまだ気温は上がっていないが、日中は２６度になる予報だったので、Tシャツとチョッキのスタイルになり、家に帰るまでこのままだった。本堂の裏から女道を採った。朝早くから歩く人もかなりおり、この日は１０人以上の人に出会った。

　歩き始めてすぐ、こんなに歩きにくい道だったかと思った。私はこのコースを歩くのは、２００８年、２０１９年以来である。前回は８３歳、関節炎になる前の年だから普通の山道という感じだったのだろう。今回は、昨年１１月末以来約五か月のブランクの後で、ウオーキングも再開したばかりであり、関節炎にかかっている左足首、両膝の動きが悪く、やっと歩いている感じだった。とにかく足が動かない。高齢になって歩けなくなると聞いていたのを実感できたと思った。高来神社から湘南平まで途中２回休み１時間２８分かかった。前回は５９分だから５割増しである。湘南平から大磯までの下りは、前回の３９分に対し７７分で２倍だった。前回の記録には、１１年前と比べて正味歩行時間が３３％余計にかかった。７２歳と８３歳の差は大きい、と書いてあるが、今回は６歳差だから、８０代の体力の急降下が分かる。

　この日は金曜日だったから、湘南平にいた人の数は少なかった。大山、表丹沢は霞んでいたので、展望台には上がらなかった。南側は、ヤエザクラ、新緑の先に大磯漁港が小さく、海も霞んでいた。

　歩いている間は、足の動きが悪いから疲れたのかと思っていたが、家に帰ってからも次の日も、関節炎にかかっている箇所がひどく痛いのを除けば疲労は感じなかったから、足の動きの悪さは疲労のためではない。五か月のブランクがかなり影響しているようにも思えた。

　足の動きは悪かったが、花はかなり沢山見ることが出来た。オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ、ホトケノザ、ナガミヒナゲシ、ヒメオドリコソウ、ハルノノゲシ、タンポポ、タチツボスミレ、オニタビラコ、スズラン、トウダイグサ、ギシギシ、スイバ、カタバミなどは我が家の近くにも咲いているが、ほかにシャガ、ホウチャクソウ、ムラサキケマン、キランソウ、ヤマブキ、クサイチゴ、ニリンソウ、ハナダイコンが咲いていた。ソメイヨシノは終わっていたが、ヤエザクラは咲いていた。下り道の住宅街でヤブデマリ、ヒュウガミズキも見つけた。

　去年１１月末に、瑞泉寺の手前で木の根につまずいて倒れ大量に出血し、鼻の骨を折ったので、足の動きが悪い今回もまた怪我をするのではないかと、びくびくしながら歩いていたので、怪我をすることなく帰着できてほっとした。

ホウチャクソウとムラサキケマン

アヤメ科シャガの群落

ヤエザクラ、新緑の先に大磯漁港、海