グリーンハイクから官ノ倉山、石尊山、忘年山行の案内が来たので出かけることにした。官ノ倉山、石尊山は、今年４月に歩いた仙元山、物見山の近くであり、小川町近辺の山の１２月の様子に興味があった。私は、１１月末に登った奥大井の智者山の下りで右膝の痛みが再発し、右膝の痛みが納まった後、平地を歩いても左膝が痛むようになったので、参加を決めかねていたが、三日前に痛みがなくなったので、標高３４４Ｍの低山なら何とか歩けるだろうと思った。

　歩いて見たところ、仙元山と違って、官ノ倉山、石尊山は頂上からの見晴らしが良く、北方に榛名、赤城の山群が見えた。石尊山の下りは岩混じりの急勾配で、鎖場があり、２００Ｍぐらいの下りなのに、下った後で、両膝が少し痛くなっていた。今後は、膝の痛みを考慮して歩くコースを選ばなければいけないと思った。

ネットから抜き出した地理院地図の部分コピー

参加者　グリーンハイクのメンバー９人（男７、女２）

コースと時間
１２月１４日（日）　池袋―東武竹沢―官ノ倉山―石尊山―小川町―池袋 　　天候　晴れ

池袋８：００―小川町（９：１２〜９：１８）―東武竹沢１００Ｍ（９：２１〜９：３２）―三光神社１４０Ｍ（９：５６〜１０：００）―峠３００Ｍ（１０：３２〜１０：４１）
―官ノ倉山（１０：４８〜１１：００）―石尊山、昼食、３４４Ｍ（１１：１２〜１２：１０）―北向不動１３０Ｍ（１２：３８〜１２：４４）―トイレ休憩（１２：５３〜１２：５９）
―長福寺１３：１５―八幡神社１３：３１―小川温泉花和楽の湯（１４：１０〜１４：１２）―駅前の食堂一力９０Ｍ（１４：３０〜１６：０９）
―小川町駅（１６：１７〜１６：２９）―池袋１７：４５
　　　　　　　行動Ｈ　４Ｈ５８　歩行２Ｈ２１　休憩１Ｈ３７

概要
　池袋から８時に乗った急行は小川町止まりで、反対側のホームの前方に停車していた電車に乗り換えて一つ先の東武竹沢駅で下車し、駅の東側からガードをくぐって駅の西側に行き、左に向かって歩き始めた。この舗装道は八高線の踏切を渡り、寄居に通じる道路を突っ切って石尊山と官ノ倉山が並んで見える道を進んで行くと、三光神社に出た。看板の説明を見ると明治の初めに妙見社から日、月、星を祭る三光神社に変わったのだそうである。土地柄なのか、この付近の地図には寺と神社のマークが多い。

　三光神社の少し先から山道になり、鯉が泳ぐ天王池を通って杉林の道を登り峠に着いた。この日は天気予報で気温が低いといわれており、日の射さない林の中の峠の気温は８度だった。峠からは少し岩が出た道を登ってすぐに官ノ倉山の頂上に着いた。

　官ノ倉山頂上は展望が開けており、西に堂平山、笠山、大霧山の比企三山が見えた。この近辺は比企郡である。比企氏は源頼朝の乳母を出した一族だが、荘園はこの辺りだったようだ。頂上から５４キロ北方に榛名、赤城が見えた。榛名と赤城の間は子持山のようで、子持山までは６０キロもある。望遠レンズをつけて写真を撮ったが、朝方の快晴は、１１時近くになって靄が出てしまい、はっきり見えなくなっていた。頂上にはアルパインツアーの社員がみなみらんぼうさんの還暦祝いの準備をしていた。

　石尊山は官ノ倉山の１２分先で、官ノ倉山よりも少し高く、頂上には３４４Ｍの標識があった。ここも展望が開けている。我々よりも先着していた人は数人だったが、我々が昼食をしていると、後から三組ぐらいのグループが到着した。みなみらんぼうさんを含むグループは東側から登ってきて、すぐ官ノ倉山に向かったが、その他のグループはここで昼食を始めたから、山頂は人で一杯になった。日射しはいくらかあり、風はなかったので寒くはなかった。頂上から南東方向には、小川町を隔てた向こうに仙元山から物見山に続く丘陵が見えた。冬枯れた雑木林の風景である。

　石尊山の下りは岩混じりの急勾配で、鎖場もあった。下りの標高差が２００Ｍしかない低い山なのに意外であった。急な下りが終わって少し先に北向不動があり、その先にトイレがあった。トイレから長福寺を経て八幡神社までは要所に道標があり３０分ぐらいだったが、その先は秩父往還に出て東へ歩き、本町一丁目の交差点を左折して、小川温泉花和楽の湯までは４０分もかかったのに、満員で１時間待ちといわれ、諦めて、駅前に戻り、天ぷら屋の一力という店に入って、ささやかな忘年会をやり１６：２８の急行で帰った。一力のざるうどんは仕入れたものだそうだが、これも土地柄なのか腰があって旨かった。