ＷＶシニア会で寸又峡温泉に泊まった翌日、予約したタクシーで智者山神社まで行き、智者山と天狗石山を往復して、予約したタクシーで千頭に下り、ＳＬに乗って金谷に出て解散する計画だった。

　歩いたところ、智者山神社から智者山への登りは非常な急傾斜で、私は４月に故障した右膝の痛みが再発した。前日タクシーの運転手にもらった南アルプス、奥大井自然公園運営協議会のガイドによると、この急傾斜の登り道の開始点の先に緩やかな登り道があるようだが、かなり迂回するから３０分ぐらいは余計にかかりそうである。また千頭から三十三地蔵を辿る登り道もあるが、千頭から智者山神社までの標高差は６００Ｍぐらいあるから、２時間は余計にかかるだろう。（千頭からの智者山登山の標高差は、蓑毛からの大山登山と大体同じである）

ネットから抜き出した地理院地図の部分コピー、左下が千頭

参加者　ＷＶ仲間７人（男５、女２）

コースと時間
１１月２２日（土）　寸又峡、翆紅苑―智者山神社―智者山―天狗石山―智者山神社―千頭―金谷　　天候　快晴

寸又峡、翆紅苑８：０４―智者山神社９０５Ｍ（８：４１〜８：４９）―休憩（９：０８〜９：１３）―林道９：１６―休憩（９：４１〜９：４９）
―智者山１２９１Ｍ（１０：０３〜１０：１２）―休憩（１０：４５〜１０：４９）―天狗石山１３６６Ｍ（１０：５４〜１１：０１）―展望地往復１１：０６
―智者山１２９１Ｍ（１１：４０〜１２：１４）―休憩（１２：３５〜１２：３７）―林道１２：４５―林道下り口（１２：４７〜１２：４９）
―智者山神社９０５Ｍ（１３：０８〜１３：１８）―千頭（１３：３２〜１４：５３）―新金谷（１６：０９〜１６：１９）―金谷１６：２３
　　　　　　　行動Ｈ　４Ｈ１９　歩行３Ｈ０８　休憩１Ｈ１１

概要
　予約しておいたジャンボタクシーに乗って、寸又峡温泉から智者山神社へ向かった。所要時間は３７分（千頭近くの登り口から１５分）、タクシー代は１１，０００円だった。この日は曇りの予報だったが、二日前に曇りのち晴れに変わり、当日は終日風も雲もない快晴だった。

　道標に従って神社への石段を登り、神社の右手から急な登山道を登る。すぐ上の林道まで道標では１５分になっているが、２２分もかかった。南アルプス奥大井自然公園運営協議会が作っているガイドブックによると、神社から林道まで１５分、林道から智者山まで４５分、天狗石まで５０分になっている。この分では時間が余計にかかるかもしれないと思ったが、林道から頂上までは正味４０分で着いたから、神社から山頂までは正味６１分とガイドブックと同じだった。

　道は樹木に覆われて展望は開けず、林道の上もひどい急傾斜で、頂上近くになってやっと緩やかになった。千頭から見ると頂上から東へ伸びる稜線はなだらかであるが、手前の方からの傾斜はきついのである。智者山の頂上は南西面が開け、西の方角に千頭の街が小さく、南南西には無双連（ムソレ）山１０８４Ｍが大きく見えた。

　智者山から天狗石山へ続く稜線は緩いアップダウンで、智者山の１１分先に富士が見える場所があった。稜線は広く落ち葉が積もっているので道ははっきりしないが木の幹につけられた赤い印や赤い布きれが沢山あり、稜線通しだから迷うことはない。智者山から天狗石山まではガイドブックの５０分に対し、正味３８分、帰りは３４分だった。天狗石山の頂上近くに展望地へ向かう道標があり、行ってみたが、木の間越しに僅かに見えるだけで、大した展望ではなかった（川根本町の役場が作ったガイドにある写真を見ると、この左に大無限が見えるらしい）。

　智者山に戻って昼食を撮り、急な下り道を慎重に下った。山頂から神社まで正味５０分、１３：０８に神社に戻った。１３：３０に予約したジャンボタクシーはすぐにやってきて、千頭に向かった。駅前まで１４分、タクシー代は６０００円だった。千頭では時間に余裕があったので、大井川の河原に下りて缶ビールで乾杯した。東の方角に智者山が間近かに見えた。

　千頭からは予約した１４：５３のＳＬに乗った。ＳＬはすごい人気で、途中二か所から乗客が乗り込み、満員になったようである。走るＳＬを写真に撮ろうとカメラを構える人が河原に沢山見えた。ＳＬは１時間１６分かかって新金谷に到着した。ゆっくり走った車窓から見た紅葉は見事だった。１１月下旬になれば紅葉は５００Ｍ以下にしか残っていない。新金谷からは反対のホームに停車していた電車に乗って金谷へ行き、長野、関西方面に帰る人と別れた。私は静岡からこだまに乗り、家に１９：３０ごろついた。千頭から４時間４０分かかったことになる。

　私の右膝は千頭に着いた時から痛みがあり、４日目になっても痛みが残っている。智者山で急傾斜の上り下りをしたためである。