年末の天気の推移からすると、遠くに南アルプスが見える快晴は期待できないと思い、南高尾へ出かけることにした。南高尾は、城山から高尾山へ続く主稜線の南側に、城山から津久井湖、城山湖方面に向かって延びている標高５００Ｍぐらいの低い山稜である。ケーブルで高尾山まで上がってしまえば、後はなだらかな下り主体の稜線歩きである。昭文社の地図で５時間３５分のところを、５時間２２分で歩いたが、結構歩いた感じが残った。去年５月１２日に歩いた陣馬から高尾への縦走（巻き道を使った）と正味歩行時間はほとんど同じである。この日私の左膝は内側の軟骨のすりあわせの部分が少し痛み、調子が良くなかったから少し余計に時間がかかったかもしれない。

　朝方は北の空が曇っていたので早々に曇るかと思ったが、雲が南に動いた後は午後まで晴れが続き、高尾山からは、丹沢、富士、道志、三ツ峠まできれいに見えた。

昭文社の地図２０１０年陣馬・高尾の部分コピー

参加者　２人

コースと時間
１月３日（木）　高尾山口―高尾山―大垂水峠―草戸山―高尾山口　快晴

高尾山口８：３０―清滝（８：３６〜８：４７）―ケーブル駅４８５Ｍ（８：５２〜８：５６）―休憩（９：３１〜９：３７）―高尾山５９９Ｍ（９：３９〜９：４７）
―最初の分岐９：４９―次の分岐（１０：０８〜１０：１１）―大垂水峠３９８Ｍ（１０：４６〜１０：４８）―大洞山５３６Ｍ（１１：１３〜１１：２４）
―見晴台、昼食（１２：１１〜１２：４５）―西山峠１３：０７―休憩（１３：２０〜１３：２２）―三沢峠（１３：３５〜１３：４１）―草戸山（１４：０９〜１４：２０）
―ロスタイム（１４：２０〜１４：５２）―草戸峠（１５：０４〜１５：０８）―休憩（１５：４３〜１５：４７）―高尾方面との分岐１５：０８―高尾山口１６：２１
　　　　　　　行動Ｈ　７Ｈ２５　歩行５Ｈ２２　休憩１H３１　ロスタイム３２

概況

　ケーブルの清滝駅まで歩く間に帰ってくる人とすれ違う。ケーブルは大晦日から元日は終夜運転、二、三日は６時から７分おきに動いているので、ケーブルに乗る待ち時間はなかった。かなりの数の参拝者と一緒に高尾山頂上の見晴らし台まで登ると、丹沢、富士、道志、三ツ峠への展望が広がっていた。ここが今日のコースで一番展望が利いた場所である。ケーブルを使わなくても１時間３０分歩くだけで来られるから高尾山の人気が高いのは良く分かる。

　城山の方向に石段を下るとすぐに大垂水峠への分岐があったが、この分岐は大垂水峠と城山方面の最後の分岐よりもかなり手前である。この辺りは枝道の数が多いのだろう。日当たりが良い南斜面にスミレを見た。暫く行くと最後の分岐の場所に出た。分岐から少し先で林道を歩き、また山道に入り大垂水峠は歩道橋で甲州街道を越えた。大垂水峠の先の大洞山、コンピラ山、中沢山のあたりは林の中で展望はない。この日、南高尾の山中で出会った人は５０人ぐらいだったろうか、ハイカーのほかに近くに住んでいる人の散歩コースにもなっているようである。

　稜線から少し入る中沢山への分岐の少し先に展望が広がる場所があり、眼下に津久井湖が見え、その向こうに丹沢山塊の展望が広がっている。ここには見晴らし台と書いた標識があった。多くに人はこの場所を承知していて昼食場所にしているようであり、我々もここで昼食を撮った。

　この先の西山峠、泰光寺山のあたりも展望が利かない林の中を歩いて行くと、三沢峠から道が急に立派になった。城山湖を眺めながら周回するコースが整備され、野鳥の観察場所などもあって立派な道が出来たようである。

　草戸山で休憩した時に草戸峠への道標を確かめずに、城山湖を周回する立派な道を下ってしまい、１５分歩いて城山湖を見下ろす場所まで来て、逆コースを歩いたことのある同行者がおかしいと気づき草戸山まで戻ったので、３２分ロスをした。立派な道に気をとられて道標を見なかったのである。草戸峠への道は城山湖周回道のように整備されていない山道だった。

　草戸山から草戸峠に下ると、北西に高尾山が見えた。こんもりとした森の中に建物が沢山見える。草戸峠からの下りは長いけれども急傾斜ではない。しかし反対方向から登って今日のコースを歩くのはかなりきついコースだと思った。３０分ロスしたが、大体予定した時間に高尾山口駅に到着した。

頂上の手前から、大岳山ズーム

高尾山から富士山ズーム

高尾山から大山、三の塔、丹沢、蛭、檜洞、大室山、富士、道志

高尾山から大室山、富士、御正体、赤鞍、三ツ峠、本社ヶ丸、手前は倉岳山

昼食場所から津久井湖の向こうに丹沢山塊

草戸峠から高尾山