二日前にこの日の天気が晴れになる予報を見て、次の週に予定している山行きの前にトレーニングを兼ねて軽めの山へ行きたいと思い、箱根外輪山の南西部を歩くことにした。この稜線は標高差が少ないから疲れは残らないだろうと思った。箱根町―三国山―湖尻峠は、２００８年１１月と２０１２年０１月に、いずれも乙女峠から湖尻峠まで歩いて下ってしまい、残った部分である。

　１０月初めにこの辺りに来たことはなく、どんな感じかと思っていた。木の葉は少し黄色くなっているものがある程度だったが、初めて見る秋の花も多く、少し早い秋の到来を感じることができた。

昭文社の地図2009年箱根の一部

参加者 　２名

コースと時間
2012.10.05（金）　小田原―箱根町―海の平―山伏峠―三国山―湖尻峠―岩波―国府津　　雲が多い晴れ
小田原６：５５―箱根町バス停７９０Ｍ(７：４８〜７：５５)―湖岸道との分岐８：０４―道の駅(８：２５〜８：３１)―休憩(９：０６〜９：１１)―海の平９４１Ｍ９：２８―
山伏峠(１０：２７〜１０：４１)―休憩(１１：２３〜１１：２９)―三国山、昼食１１０１Ｍ(１１：５５〜１２：２８)―湖尻峠８５０Ｍ(１３：１５〜１３：１８)―
休憩(１４：０２〜１４：０３)―第３発電所(１４：３９〜１４：４３)―岩波駅(１４：５５〜１６：２０)―国府津１６：３５
　　　行動Ｈ　７Ｈ００　歩行５Ｈ４８　休憩１H１２

概要
　小田原駅前から６：５５の箱根町行きのバスに乗った。５０分ぐらいかと思っていたが、乗客が少なく、道路が空いていても５３分かかった。７：５５のスタートは、今年１月同じ東海道線に乗り国府津で乗り換え御殿場からタクシーに乗り乙女峠から歩きだした時間と大体同じである。

　箱根町でバスを降りたのは我々だけだったが、湖岸道と登山道の分岐で女性のグループにあった。ここからの登山道は石畳が敷かれた旧箱根街道で、前夜の雨に濡れて滑りやすかった。旧箱根街道がスカイラインにぶつかり終わる辺りで、年配の男の単独行者が追い越して行った。外輪山南西部の縦走路はおおむね林の中でスカイラインと離れているが、すぐ近くを通るところもある。車で来た人には出会ったが、ほかに湖尻峠までの山中で会った人はいなかった。

　登山道が最初にスカイラインに出会う場所に道の駅があり、展望があったが、駒ケ岳には雲がついていた。道は林の中に入り、緩い登り道を歩いて行くと、ススキ原で展望が開けた海の平に出た。南方の鞍掛山が良く見えた。花も数多く咲いており、ヤマハッカ、アキノキリンソウ、リュウノウギク、サワヒヨドリ、オミナエシ、ノシロギク、ノコンギク、アカマンマ、ワレモコウ、ホタルブクロを見つけたが、マツムシソウが多いのには驚いた。この日は終始Ｔシャツの上に夏用のチョッキを着ただけで歩いて、寒さは感じなかった。

　花の写真をとりながら、ダラダラ登りの道を歩いて、山伏峠に着き、レストランのトイレを借りた。駒ケ岳に着いた雲はとれて、二子山にかけての展望が芦ノ湖の上に広がっている。ここから展望台に登る道があるが、縦走路は展望台を通らずすぐ林の中に入って行く。途中でシオガマギクらしいのを見つけた。今日の縦走路の昭文社の地図の時間は短めで、１時間８分かかって到着した三国山は林の中で展望はなかった。道の駅の手前で追い越して行った男性が休んでおり、我々もここで昼食を撮った。山頂にはヤマトリカブトが咲いていた。

　湖尻峠までの道は標高差２５０Ｍぐらいの緩い下りで、途中モミジガサを見つけた。湖尻峠からは予定通り、御殿場線の岩波へ下る道をとった。昭文社の地図では舗装道路に赤線が引かれているので、登山道が別になっているのか分からなかったが、山道はなく車通りの少ない舗装道路を歩くことになった。道端にクガイソウ、セキヤノアキチョウジ、キバナアオギリを見つけた。

　発電所らしい二つ目の建物がある場所で農作業をしていた人に尋ねると、現在発電はしておらず、その場所は昭文社の地図で第３発電所とされているところだと教えられ、知らないうちに駅の近くまで来ていることに気付いた。湖尻峠から岩波駅まで昭文社の地図で２時間５分となっている所を、１時間４０分で到着した。無人駅だと思っていた岩波駅には駅員が一人おり、駅前には商店や居酒屋もあった。思ったよりも早く駅に着いたので、時間はかかるが３割ぐらい安い御殿場廻りで帰ることにした。

海の平はススキの原

海の平から鞍掛山

山伏峠から神山、駒ケ岳、二子山

キク科リュウノウギク	キク科サワヒヨドリ	マツムシソウ科マツムシソウ
キンポウゲ科ヤマトリカブト	キク科モミジガサ	シソ科セキヤノアキチョウジ