広島在住の友人がWV６０周年記念総会その他で上京したのを機に、WVのメンバーを誘って、三浦アルプスを紹介がてら歩くことにした。私が歩いたことがない東逗子からのルートをとり、二子山に登って森戸川林道終点に下り、森戸川源流を歩いて田浦梅林に下るコースにした。
　４年前の２月に初めて三浦アルプスへ行き、南尾根を歩いて乳頭山近くまで来たとき、１０M位前を歩いていた単独行者の姿が突然見えなくなったことがあり、乳頭山の頂上近くから森戸川源流に下る道に入ったのだと思った。その一カ月後に森戸川林道終点へ行ったとき、分岐まで寄り道して源流から畠山へ通じる道標も写真に撮っておいた。この時以来いつかこのルートを確かめたいと思っていたので、三浦アルプスを歩くのが５回目になる今回このルートを歩くことにした。
　歩いた結果、森戸川林道終点から２５分先の、六把峠ルートと南沢源流分岐から右に入る道は乳頭山頂上近くに通じていることが分かった。今回のコースは変化があって他に類のない良いコースだというのが、同行者の感想だった。

二万五千分の一、鎌倉、横須賀（平成１８年更新）の部分コピー

参加者　ワンゲル仲間６人（男５、女１）

コースと時間
２月２０日（月）　東逗子―上二子山―森戸林道終点―南沢源流―乳頭山―田浦梅林―田浦　　晴れ

東逗子８：２３―北尾根（９：１２〜９：１８）―森戸川分岐（９：３８〜９：４０）―上二子山２０７M（９：５２〜１０：１０）―森戸林道終点６０M（１０：４１〜１０：５１）―
桜山休憩所（１１：０６〜１１：０８）―六把峠ルートと南沢源流分岐１１：１８―二股分岐１１：２２―沢通し道の開始点（１１：２６〜１１：３０）―
稜線に出る（１１：５３〜１２：００）―乳頭山２１０Ｍ（１２：０３〜１２：１５）―東尾根から田浦方面への分岐１２：２５―田浦梅林１３０Ｍ（１２：４９〜１３：１８）―
中華食堂、エイラク軒（１３：４３〜１６：００）―田浦１６：１８
　　　　　　　行動Ｈ　５H２０　歩行３Ｈ５０　休憩１Ｈ３０

　東逗子駅前の広い道路を渡ると、二子山への道標が見えた。東逗子―二子山―森戸川林道のコースはハイキングコースになっているから道標は完備している。住宅街を抜けると杉林に入って山道になる。住宅街が近くまで迫っているのに山に入った気分になれる。沼間の住宅街を見下ろしながら歩いて北尾根に出る前に出会った鳥獣保護員は、アライグマとタイワンリスが増え野鳥の卵を食べて困ると話していた。野鳥の観察は６月ごろが良いそうである。
　良く踏まれた北尾根を歩いて上二子山に向かい、頂上の展望台に上った。この日は快晴で、日差しを受けて寒くはなく、山も海もきれいに見えたが、京浜方面は靄があってスカイツリーは見えなかった。上二子山から北尾根を戻り、森戸川林道に下る。日中の気温は９度まで上がる予報だったが、１０時過ぎの沢筋には氷が残っていた。
　森戸川林道終点から南沢沿いの道を行き、中尾根の六把峠へ向かう沢に入るところで、右に行く山道をとった。この分岐には４年前には道標があったが今はなくなっている。ここから４分先に二股分岐があった。左は中尾根の辻の峰に出る道と思われるので、右の道を行く。その４分先で道は沢の中を歩くようになった。この辺りで下ってきた単独行者に出会った。沢の中を歩いて行くと、源流近くになって沢の水は枯れ、尾根へ登る道になった。このルートには道標はないが歩く人も多いようで良く踏まれており、倒木も藪もなかった。稜線に出た場所は、乳頭山頂上に近く、畠山への分岐の少し南側であった。
　乳頭山で景色の見納めをして田浦梅林に下った。梅林の梅の開花は遅れており、咲いていたのは二本だけだった。
　梅林から下って商店街を歩き、国道近くの中華食堂に入って遅い昼食を兼ねて打ち上げをやった。ビールはあるけれど日本酒はないから、飲みたければ近くの酒屋から買ってきて飲めといった白髪の主人は我々と同年配だった。エイラク軒という名の小さい店は貸し切り状態で、２時間以上盛り上り、それでも明るいうちに帰宅した。

東逗子駅前の広い車道を渡ると道標が見えた	上二子山から大楠山
上二子山から林道終点に下る沢筋には氷が見えた	六把峠に通じる沢沿いの道の入り口
南沢の源流沿いの道の入り口、現在道標はない	４年前にはこの場所にあった道標
乳頭山のすぐ南の稜線に出た場所	稜線に出た場所から乳頭山（右）
乳頭山頂上で記念写真	田浦梅林の二本だけ咲いた梅の前で記念写真