グリーンハイクから陣馬山のハイキング案内をもらった。陣馬山は５４年前に生藤山から高尾山まで縦走して以来であり、５０年以上この地域を歩いていないので、どんな変わり方をしているか興味を持った。
　私の左膝は、１１月６日に籠坂峠―三国山―切通峠を歩いた時にはなんともなかったが、翌日から周辺の痛みが続いている。通常は２〜３週間で治っていたのだが、今回は一ヶ月後に少しよくなったといえ、痛みが残っており、正座する形まで曲げることが出来ない状態で、平地のウォーキングでも少し痛むため、山へ行くのを止めていた。今回のハイキングでは、３時間ぐらいなら歩けるだろうから、歩いてみて左膝の故障の具合がどのように変わるかテストするつもりだった。

五万分の一上野原(平成7年訂正）の部分コピー

参加者 　５名（グリーンハイクのメンバー、男４人、女１人）

コースと時間
１２月１２日（日）　八王子―高尾―陣馬高原下―陣馬山―栃谷温泉―藤野―八王子　　晴れ
八王子８：１９―高尾（８：２６〜８：５０）―陣馬高原下３４０M（９：２０〜９：２４）―登山道入り口４２０M
（９：４６〜９：４８）―陣馬山８５７Ｍ（１０：５４〜１２：１９）―休憩２回１１分―栃谷、陣谷の湯３２０M
（１３：５５〜１６：０３）―藤野２２０Ｍ（１６：５１〜１６：５６）―高尾（１７：１６〜１７：１７）―八王子１７：２３
　　　　　行動Ｈ　７Ｈ２７　歩行３Ｈ４１　休憩１Ｈ３８　入浴２H０８

概要
　当日は素晴らしい晴天で、小田急線、横浜線から丹沢がくっきりと見えた。高尾から陣馬高原下行きのバスは晴天の日曜日とあって満員だった。
　バスを降りて和田峠に向かう舗装道路を２２分歩いた先で山道に入り、杉林の中を登っていく。中高年のほか、若者や、家族連れなど登山者は多い。杉林から抜けて傾斜がゆるくなり、和田峠から来る巻き道に合流するとすぐに陣馬山の頂上に着いた。
　陣馬山の頂上は見晴らしが利く広い場所で、最高地点に白い馬の像が立っており、茶店が３軒も出来ていてベンチも沢山設けられていた。山頂からの眺めは素晴らしく、丹沢、富士、道志、御坂、奥多摩の山並みが一望できる。丹沢の檜洞は北方から見ると南方から見えるようなドーム状ではなく、北西のピークと併せて二つの瘤に見える。道志の山脈は、かなり上り下りがあるのに、大した起伏があるようには見えない。三ツ峠、黒岳、釈迦ヶ岳の右に、はっきりとはしないが、南アルプスもうっすらと白く見えた。南アルプスを見る方角は三ツ峠と大体同じだから、赤石と荒川が見えているのである。東京に近く、バスの終点から１時間半ぐらいで登れる景色の良い場所だから、この山は人気が高いのだろう。鮮やかな色彩の山ガールや、自転車を持って登って来た人など、この日も１００人以上は来ていたようだ。
　頂上で昼食休憩にたっぷり時間を取ってから、藤野へ向かって栃谷尾根を下り、１時間半弱で栃谷温泉に着いた。今日は温泉に入ってミニ忘年会の予定なのである。栃谷温泉には旅館が３軒あり、リーダーが前もって調べたところに従い、陣谷の湯で入浴、休憩した。休憩の料金は一人１５００円だった。檜の浴槽にゆっくり浸かって汗を出した後のビールはうまかった。
　栃谷温泉にはゆずの里と書いた幟があった。ゆず茶を作るつもりで、途中の無人スタンドで小さいゆずを９個１００円で買った。種無しゆずと書いてあった。旅館の主人は、野猿が増えたようで、小猿が熟す前のゆずを食べてしまうと話していた。
　２時間ぐらい休憩したあと、藤野まで歩き、タイミングよくやってきた高尾行きに乗った。以後は接続が非常によく、八王子からも町田からも快速に乗れて、藤野で乗車した１時間４０分後に家に到着した。
　膝の具合はというと、歩いている最中は痛まなかった。翌日の朝、変わり映えはしないと思ったが、少し痛みはあっても膝を折り曲げることは出来るようになった。山で痛めた箇所は平地のウォーキングでは治らず、山の上り下りを少しやったほうが回復するようである。

陣馬山登山口の案内図

杉林を抜けると傾斜がゆるくなった

陣馬山頂上から、大山、蛭、檜洞、大室山、道志、富士、三ツ峠、御坂、扇山、権現山

陣馬山頂上から、檜洞、大室山、加入道、道志、富士

陣馬山頂上から扇山、権現山(後ろは小金沢大菩薩)、連行山、大岳山

陣馬山頂上の白馬像

まだ咲いていたアキノキリンソウ、寒さのせいで小さい