蓼科山の近くに八子ヶ峰があることは知っていたが歩いたことはない。周りの山を見るのに良い場所らしいので、グリーンハイクの案内を貰って出かけることにした。こういう機会がなければ自発的に八子ヶ峰を歩くことはないだろうと思う。グリーンハイクは歩く時間が２〜４時間程度なのだが、天候を見定めてから参加を決められる点は都合が良い。
　当日は前後の雨の日の間に恵まれた晴天であった。登山口についたのが１１時過ぎだから、雲は出ていたが、山の眺めもまずまずで、花も少し残っており、のんびりしたハイキングを楽しめた。

日地出版の八ヶ岳地図(１９６９年改訂版）の部分コピー

参加者 　７名（グリーンハイクのメンバー、男６人、女１人）

コースと時間
９月２８日（日）　茅野―蓼科山登山口―八子ヶ峰東峰―八子ヶ峰西峰―南白樺湖―茅野　　　　晴れ
茅野９：３５―蓼科山登山口１７６０Ｍ（１１：０９〜１１：１２）―蓼科湖分岐（１１：２８〜１１：３１）―
八子ヶ峰東峰１８６９Ｍ（１１：４９〜１１：５３）―中峰（１２：０５〜１２：０７）―西峰、昼食１８３３
（１２：２７〜１３：３４）―トイレ休憩（１４：１９〜１４：２５）―南白樺湖１４２０Ｍ（１４：５５〜１５：０６）―
茅野１５：４７
　　　　　行動Ｈ　３Ｈ４３　歩行２Ｈ２１　休憩１Ｈ２２

概要
　家に一番近いバス停から日曜日だけ朝早く出るバスに乗ると、八王子からスーパーあずさ１号に乗ることが出来、茅野に９時８分に着く。茅野９時３５分発で蓼科山登山口に行くバスは、蓼科湖ラウンドバスという名前がつけられている小型のバスで、途中蓼科湖やピラタスロープウエイ駅をそれぞれ往復するから時間がかかり、すずらん峠の蓼科山登山口についたのは１１時９分だった。時間がかかるのは、幾つかのバス路線を廃止して一本にまとめた結果、各所を廻っていくためである。自宅近くのバス停から登山口まで６時間１０分もかかった。
　蓼科山登山口にはドライブインがあり、建物の左手に八子ヶ峰登山口があった。バス道路を挟んだ反対側は蓼科山の登山口である。登山口から１５分登ると蓼科湖への分岐があり、さらに１５分登るともう八子ヶ峰の東峰で、アルビレオというロッジがあった。東峰から３０分歩くと、中峰を経由して西峰についた。東峰は１８６９Ｍで、西峰より３６Ｍ高いことになっているが、見比べても高低差は感じられない。
　東峰から西峰にかけてのなだらかな稜線から見る３６０度の眺めは素晴らしい。１２時近くになっていたから、甲斐駒は雲に隠れてしまったが、蓼科山から西岳にいたる八ヶ岳の全容と、雲に浮かんだ木曾駒などの中央アルプスと御岳、車山の右に高ボッチの北の山、美ヶ原、蓼科山の左に四阿山から籠ノ登に続く山がぼやけて見えた。
　西峰の頂上でゆっくり昼食を撮り、下りにかかった。４５分下ると舗装道路に出た。ここには大きな建物のほかにトイレがあった。以前はここから先も山道が続いていたそうだが、現在は別荘地が開発され、カーブの多い舗装道路に変わっていたために、南白樺湖のバス停まで西峰の頂上から正味１時間１５分もかかり、１５時４分のバスの時間の１０分前にバス停に到着した。バス停の前には「すずらんの湯」があった。この湯は、現在は茅野市営である。
　少し遅れてやってきたバスは大門街道を通る路線バスで、１時間４０分で茅野駅に到着。タイミングよく、臨時の「はまかいじ」に乗ることが出来て、予定より早く家に帰着できた。帰りは、南白樺湖のバス停から家の近くのバス停まで４時間６分と、往路より１時間短かったとはいえ、家を出てから帰るまで１３時間のうち乗り物に乗っていた時間が９時間１５分で、山の中の行動時間は３時間４５分である。遠出をするとこのような結果になるのはやむをえないのだろう。
　９月１１日の燧ヶ岳では花は殆ど終わっていたが、八子ヶ峰にはまだ少し残っていた。アキノキリンソウ、マツムシソウ、アザミ、ナデシコ、ヤマハハコ、リンドウ、タチフウロ、ツリガネニンジン、ウメバチソウ、トリカブト、ヤマラッキョウ、ツリフネソウなど数は少ないが種類は多かった。

中央線から甲斐駒	茅野駅前、蓼科高原ラウンドバス
八子ヶ峰東峰頂上の標識	車山の右に高ボッチの北の山が見える

八子ヶ峰西峰から八ヶ岳、丸山中山から編笠西岳まで

八子ヶ峰西峰から蓼科山と横岳縞枯山茶臼山

キク科ヤマハハコ	リンドウ科ミヤマリンドウ	フウロソウ科タチフウロ
ユリ科ヤマラッキョウ	マツムシソウ科マツムシソウ	ツリフネソウ科ツリフネソウ