丹沢のすぐ西に位置し、道志川の北に連なる道志山塊は、交通不便なため行きたいと思いながら行けなかった山であるが、ツアーを利用して山へ行くようになって以来、交通不便な山が身近に感じられるようになった。道志川沿いの山は、御正体山、鳥ノ胸山に次いで三回目である。

五万分の一地図、都留と上の原の部分コピー

参加者　毎日旅行のメンバー２６人（男７、女１９）、ほかに添乗員、黒瀬、小林の両氏

コースと時間
３月２７日（土）　新宿―竹之本―秋山峠―赤鞍ヶ岳―菜畠山―和出―道志の湯―新宿　　曇りのち晴れ
新宿７：４６―石川ＰＡ（８：２２〜８：３３）―和出でトイレを使用（９：５８〜１０：０７）―竹之本６００Ｍ
（１０：１０〜１０：１６）―山道に入る（１０：３０〜１０：３４）―休憩２回８分―秋山峠、昼食、１２６５Ｍ
（１２：１１〜１２：３４）―赤鞍ヶ岳１２９９Ｍ（１２：４０〜１２：４４）―岩戸の峰１２８８Ｍ（１３：２４〜１３：２９）
本沢峠１１４０Ｍ（１３：５３〜１３：５６）―ブドウ岩の頭１２２０Ｍ（１４：０９〜１４：１４）―休憩４分―
菜畠山１２８３Ｍ（１５：１７〜１５：２５）―休憩、鉄塔４分―和出でバスに乗る６２０Ｍ（１６：３８〜１６：４６）
―道志の湯（１６：５０〜１７：５０）―石川ＰＡ（１９：１０〜１９：２０）―新宿２０：１０
行動Ｈ　６Ｈ２２　歩行５Ｈ１４　休憩１Ｈ０８

概要
　五ヶ月ぶりの登山なので、このコースよりもいくらか楽な２１日の今倉山を申し込んだが、低気圧通過のため海山は大荒れになるという天気予報によりキャンセルし、悪天候になりそうもないことを確かめた上で、６日前に、赤鞍ヶ岳（あかくらがたけ）、菜畠山（なばたけやま）のコースをインターネットで申し込んだ。毎日旅行は去年からインターネットでの申し込みが可能になっている。赤鞍ヶ岳は朝日岳となっている地図もあるが、地元では赤鞍ヶ岳と呼ばれているそうである。
　この日の天気は曇りのち晴れで、朝、藤沢から見る丹沢は大山の頭に雲がついていた。新宿につくころは頭上に晴れ間も見えてきたが、中央高速から見る山は全て雲に覆われていた。
　登山口の竹之本にはトイレがないので、下山予定地の和出まで行ってトイレを使い、竹之本に戻って登山開始である。舗装道路が朝方の雨でぬれていたのでスパッツをつけた。道志川をはさんで対岸に見えるはずの加入道山の頭には雲がついていた。南西方向に終日見えていた山は鳥ノ胸山だろう。道志川沿いの舗装道路から北に入り、すぐ山道に入って林道に出、少し進むと登山路の入り口である。この日は厳道峠から赤鞍ヶ岳を歩く毎日旅行の別のツアーが下り道の雪を心配して逆方向に歩くことに変更し我々と同じ道を登ったため、先行してもらうため登山口で小休止をした。
　登山道は最初歩きやすかったが、途中から傾斜が急になり、滑りやすくなった。二、三日前に降った雨で道はぬかるんでおり、泥んこの　一歩手前の状態だった。１０００Ｍを越すころから消え残った雪が現れてきた。二、三日前の雨は山では雪だったようである。日が差さないため気温は低く、二回目に休んだ１０５０Ｍの地点では２度だった。
　頂上よりも頂上手前の秋山峠のほうは見晴らしが利くとのことで、昼食休憩になった。厳道峠から赤鞍ヶ岳のパーティは赤鞍ヶ岳を往復して戻り、同じ場所で昼食を撮った。見晴らしはなかったが、樹氷は見事だった。日が差し始め、少し暖かい感じもしたが、気温は３度だった。赤鞍ヶ岳頂上は昼食場所の五、六分先で、雪が２ＣＭぐらい積もる樹氷のついた林の中を歩いていった。この山行は軽アイゼンの携行が条件になっていたが、雪は凍っておらず、アイゼンをつける必要はなかった。
　菜畠山への縦走路はアップダウンが多く、傾斜が急な箇所もあった。五万図にある本沢峠で縦走路を南北に横切る道は、南側への道は識別できたが、北側に下る道はなかった。雪は１２００Ｍから上になると多くなり、菜畠山に近づくと再び樹氷が現れた。菜畠山からは今倉山が見えたが、鳥ノ胸山を除き西丹沢は雲に覆われていた。
　菜畠山からの下山路も、ぬかるんだ急傾斜の道で、少し下ると林道に出た。林道を少し歩いて山道に入る。五ヶ月ぶりの山としては少しきつく、足が攣らないか心配だったので、一番最後を歩き、前の人との間隔が開いても、無理して急に詰めないように歩いたので、なんとか最後まで攣らずに済んだ。
　和出に降り、道路の測溝の流れで靴の泥を落として、道志温泉に入り、新宿に戻ったのは２０時１０分だった。土曜日のため中央高速も少し込み、山の中も泥濘で時間が余計にかかったせいである。登山前のバスの中で、赤鞍ヶ岳まで２時間、赤鞍ヶ岳から菜畠山への縦走が２時間、菜畠山からの下りが１時間と説明があったが、正味歩行時間は、赤鞍ヶ岳への登りが１時間４９分、縦走が２時間１６分、菜畑山からの下りが１時間０９分、合計５時間１４分だった。

竹之本から加入道山に雲	標高900M付近から鳥ノ胸山
秋山峠から赤鞍ヶ岳へ向かう道	赤鞍ヶ岳頂上
菜畠山手前の道	菜畠山頂上
菜畠山から今倉山	菜畠山から今倉山、ズーム