矢倉岳は藤沢から見ると富士山と箱根の金時山の間にある小さい突起で、箱根外輪山の外側の山であり、横浜の高層ビルの上からも見える。左の金時山との間が離れているが、この間に万葉時代の箱根越えルートの足柄峠がある。またこの山は御殿場線を間に挟んで北の不老山と向かい合う位置にあり、この山に登れば９月に登った不老山が見えるのではないかと思った。

昭文社の地図の部分コピー

参加者 　１名

コースと時間
１１月１５日　小田原―大雄山―矢倉沢―矢倉岳―足柄峠―夕日の滝―地蔵堂―大雄山―小田原
　　　　　　　晴れ
小田原８：００―大雄山（８：２１〜８：４５）―矢倉沢２６０Ｍ（８：５５〜８：５７）―休憩３分―矢倉岳８７０Ｍ
（１０：２１〜１０：３０）―万葉公園、昼食７６０Ｍ（１１：３２〜１１：５０）―足柄峠７５９Ｍ１１：５７―
関所跡１２：１２―夕日の滝分岐８４７Ｍ（１２：４３〜１２：４５）―休憩３分―夕日の滝１３：３８―
地蔵堂４３５Ｍ（１３：５７〜１５：００）―大雄山（１５：１８〜１５：２６）―小田原１５：４７
　　　　　　　行動Ｈ　５Ｈ００　歩行４Ｈ２５　休憩３５

概要
　小田原から大雄山線に乗って終点で降り、直ぐ近くの関本というバス乗り場から地蔵堂行きのバスに乗った。このバスは新松田から来たようで登山者が数人乗っていた。関本からは明神ヶ岳方面に行くバスも出ており、このバスに乗った人を含めると関本でバスを待っていた登山者は木曜日なのに１０人ぐらいいた。全員中高年者で女性の方が多い。
　矢倉沢でバスを降りた人は５〜６人だった。進行方向の右に進んで橋を渡り人家のある矢倉沢本村から道標にしたがって歩いていくが、２０分ぐらいは自動車道である。山道に入って大山から塔ヶ岳の先に伸びる丹沢の主脈が見えたが、すぐ杉林に入った。矢倉岳の登りは１時間２０〜３０分で６００Ｍあまりを登る、かなりの急登である。傾斜がゆるくなってカヤトの頂上に着くと急に視界が開けて西の富士から南の箱根にかけての景観が広がった。北東方向は開けていて大山から塔、蛭、檜洞、加入道まで見えるが、北側は背丈を越える一面の雑木で、加入道の先は見えない。頂上から少し下ると西丹沢が見えるが、一望というわけには行かない。それでも富士山から御正体山と、不動の峰から丹沢山、塔ノ岳、大山に分けて写真を撮った。
　１時間ぐらい歩いて万葉公園についた。万葉集にある歌を書いた立て札が林の中で立っているばかりで展望は利かない。東屋があったので昼食にした。万葉公園は広く、足柄峠は直ぐ隣という感じである。足柄峠から地蔵堂に下るのが通常のコースのようだが、時々自動車道に出たりしながら下るらしいので、金時山方面に歩いて夕日の滝に下りるルートをとることにした。ところがこの道は足柄明神跡の付近を除くと足柄峠から自動車道を歩くもので、おまけに標高差９０Ｍの登りだった。
　車が数台駐車していた夕日の滝分岐（駐車の主は金時山へ行った人だろう）からは、最初は急な山道を下った。１持間２０〜３０分で夕日の滝の道標のところに出たが、夕日の滝は道標から往復８分ぐらい奥に入ったところにあった。地蔵堂には１４時前に到着しバスを１時間も待つことになった。矢倉沢で下車した時に帰りのバスの時間を見ると１４時過ぎのバスがあったので地蔵堂発かと思ったが、内山から来るバスだったようである。土日以外はバスの本数が少ないので地蔵堂から登って矢倉沢に下る方が良いと昭文社の地図についていたガイドに書いてあったが、そのとおりだった。バスの駅から私の家までの時間は往復ともに２時間ぐらい、箱根は近間である。
　途中ですれ違った人や地蔵堂で会った人を含めると、この日矢倉岳周辺を歩いた登山者は木曜日なのに１０数人いたと思う。小春日和の予報どおり暖かい晴天に恵まれ、紅葉も幾分かは見ることが出来て、のんびりした良い山行だった。

矢倉沢本村から矢倉岳

矢倉岳頂上の標識

矢倉岳から明神ヶ岳、神山、金時山、愛鷹山、富士山

矢倉岳から不動の峰、丹沢山、塔、三の塔、大山.

矢倉岳頂上の直ぐ下.菰釣、畦ヶ丸、加入道、大室、檜洞、同角ノ頭

矢倉岳頂上の直ぐ下.富士、三国山、御正体

矢倉岳頂上の直ぐ下.御正体と菰釣.手前に不老山

矢倉岳頂上の直ぐ下.檜洞丸同角ノ頭蛭ヶ岳

足柄関所跡

足柄峠の標識

地蔵堂付近の紅葉